個人年金保険は要らない?

今、働き盛りの人たちが持つ不安の一つは、「自分たちの頃は年金を受け取れるのだろうか?」ということではないでしょうか?

将来の不安を煽るニュースも多く、自分で資産形成をする必要性を感じている方も多いですよね。

今回は、資産形成の方法の一つである個人年金保険について、解説していきます。

1.個人年金保険とは?

個人年金保険とは、民間の保険会社が販売する私的年金の一つで、老後の生活資金として備えるための貯蓄性のある保険です。

公的年金とは違い自分で作る年金で、一定の年齢までお金を積み立て、その後年金として受け取っていく仕組みになっています。

2.個人年金保険の種類

①受け取り期間は3種類

【確定年金】

5年、10年など、一定期間受け取れるタイプです。

契約者が亡くなったとしても、その期間中は受け取ることが可能です。

【有期年金】

確定年金と同様、一定期間受け取れるタイプです。

契約者が亡くなったら、支給されなくなります

【終身年金】

障害に渡って受け取れるものです。

ただし、保険料が高いのがデメリットです。

②運用方法は2パターン

【定額型】

将来の受取額が決まっている保険です。

利回りが低い特徴があります。

【変額型】

受取額が増えることもあれば、減ることもあり、将来もらえる金額が決まっていない保険です。

世界株式型や債券、日本株式など、自分で運用先を選ぶことができる商品で、投資信託と同じと言えます。

そのため、投資リスクは全て契約者が負います。

3.個人年金保険は必要ない

①手数料の高い投資信託

個人年金保険は、他の貯蓄性のある保険商品と同様、手数料の高い投資信託です。

それならば、自分でつみたてNISAやiDeCoを行う方が良いでしょう。

ネット証券などでも、個人年金保険と同様の商品が簡単に購入することができます。

つみたてNISAについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

②節税効果はiDeCoの方が高い

個人年金保険に加入していれば、年間8万円まで控除を受けられるため節税効果があります。

しかし、加入中は資金が拘束され、途中解約すれば元本割れリスクもあり、割高な手数料を払わないといけません。

同じ年金代わりに入るものであれば、iDeCoの方がお得です。

iDeCoについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

4.まとめ

個人年金保険について解説してきました。

個人年金保険とは、民間保険の私的年金の一つで、老後の資産形成に備えた保険です。

【個人年金保険の種類】

  • 確定年金
  • 有期年金
  • 終身年金
  • 定額型
  • 変額型

【個人年金保険が不要な理由】

  • 手数料が割高
  • 節税効果はiDeCoの方が上

個人年金保険に加入する目的は、老後の資産形成です。

お金を増やしたい目的ならば、自身で投資信託をする方がお得です。

保険に限らずですが、物の本質をしっかりと知ることが、自身の大事なお金を守るためには大切なことと言えるでしょう。