自動車保険を安くする方法①

先行き不透明なご時世、無駄な出費はできるだけ避けたいもの。

投資にも興味はあるけれど、まずは余分に出て行ってしまっている固定費の見直しからしたいと考えている方もきっと多いでしょう。

毎月の固定費の中でも、比率が大きくなりがちな自動車保険ですが「見直したいけど保険って難しそう…」「なんだか面倒」と手つかずになっていませんか？

自動車保険は、きちんと見直すと年間数万円安く抑えられることもあるのです。

今回は、自動車保険の見直し方や安くする方法について解説していきます。

1.そもそも自動車保険は必要？

車の運転をする際、どれだけ気を付けていたとしても必ず事故のリスクは付いて回るもの。
自分が事故を起こすかもしれませんし、他の車にぶつけられる可能性もあります。

このような、いざという時に役立つのが自動車保険です。

事故の大きさや被害によっては、かなり高額な慰謝料や賠償金が発生する場合もあり、無保険であれば支払いができず破産することもあり得るのです。

保険とは、いざという時に破産するリスクがある場合に入るものなので、自動車保険は必要な保険と言えるでしょう。

2.自動車保険の種類

自動車保険には大きく分けて2種類あり、強制加入のものと任意のものがあります。それぞれ見ていきましょう。

①自賠責保険

車や原動機付自転車を使用する全員に加入義務がある強制保険です。

事故の被害者に対してのもので、全て相手方への保障に限られています。

補償範囲の上限は以下のように決められており、どこで加入をしても変わりません。

• 傷害による損害・・・120万円
• 後遺障害による損害・・・4000万円
• 死亡時・・・3000万円

②任意保険

事故で人を死亡させたりケガをさせた時や、事故で物を壊した時に負担してくれる保険です。

自賠責保険だけではカバーしきれない部分の保障をしてくれます。

主に次のような保障内容があります。

• 対人・対物
• 人身傷害
• 搭乗者傷害
• 車両保険

事故の相手だけでなく自身に対してや、車に対しての保障など様々な内容があります。

3.自動車保険の等級とは？

自動車保険料を安くするためには、等級についても知っておきましょう。

等級とは、自動車保険料を決めるための制度で、事故歴に応じて1～20等級に分類されます。

最初は6等級から始まり、無事故であれば1年に1回等級が上がっていくシステムです。

等級が上がると保険料が下がりますが、事故をして保険を使うと3等級下がるので、その分の保険料が上がります。
この場合、元に戻るまでに3年掛かるので、その間は割高な保険料を支払うことになってしまいます。

4.自動車保険を安くするための3つのポイント

①保険会社の見直し

自動車保険を代理店や対人販売で契約すると、高くなることが多いです。

ネット保険を選ぶと、余分な手数料を取られることもありませんし、必要以上の保険を勧められることもありません。

代理店などと比べて年間2～3万安くなる場合が多いので、ネット保険を選ぶことがおすすめです。

②契約条件の見直し

保険の更新時期がきても、よくわからず担当者に「一緒の内容で良いですよ」と伝えていませんか？

運転者限定条件(本人限定など)や年齢条件を見直すことによって、保険料を安くすることができるので、きちんと適正な内容かを確認しておきましょう。

③車両保険を外す

車両保険は、必要派と不必要派とに分かれますが、保険料を安くするためには外すのがおすすめです。

車両保険は、事故をした際の自分の車に対して保証してくれる保険ですが、実際使う時があまりないという方も多いのではないでしょうか？

バンパーの破損や少しの凹みなどの軽い事故の場合でも、保険を使う事によって等級が下がり3年間保険料が上がってしまいます。
保険料をトータルすると修理代よりも高くなることが多いため、使わない方が得なのです。

さらに、全損事故の場合、車両保険に入っていても新車の価格分の保険は出ません。
車両保険の保障金額は時価で決められおり、毎年20％程度時価は下がっていくので、5年以上の中古車であればほとんど価値がなくなります。

進化特約(満額出る保険)を付けたとしても保険料が高くなってしまうだけです。

相手のいる事故であれば相手の保険からも出るので、わざわざ車両保険を付けて高い保険料を払うよりも、保障からはみ出た修理代分を普段から貯金しておく方が合理的と言えます。

車両保険は、加入するだけで保険料がかなり高くなり、付ける付けないで年間3万ほどかわることもあるので、外すことを検討してみましょう。

5.まとめ

自動車保険を安くする方法についてお話しました。

自動車保険とは、自賠責保険(強制保険)だけでは足りない部分を補うための保険です。

【自動車保険を安くするポイント】

• ネット保険にする
• 契約内容の見直し
• 車両保険を外す

今加入している自動車保険で、必要以上の保障になっていないかを確認したり、同じ保障内容で他の保険会社と比較してみるなど、適正な内容に見直すことがとても重要です。

保険は本来、いざという時に自分が破産してしまうリスクがあるものに対して入るもの。

必要以上の保険に入ることよりも、最低限の修理費用は貯めておくなど、浪費のための保険にならないように注意しましょう。