恐怖!一度ハマると抜け出せない地獄のリボ払い
ここ最近、世の中の流れがキャッシュレス決済や電子決済を選択する方向性になってきましたよね。
クレジットカードを利用するだけで、ポイントがザクザク貯まるなら現金よりもカードで支払いたくなります。
しかし、そんな便利なクレジットカードには、リボ払いという利用をオススメできない機能も備わっています。
リボ払いは「金利の高い借金」とも呼ばれ、その特徴を理解しずに利用してしまうと借金地獄に落ちるケースも起こりうる大変危険な機能です。
今回は、リボ払いの特徴から注意が必要な理由などを解説し、リボ払いの怖さをしっかりとお伝えしたいと思います。
目次
1.そもそもリボ払いとは?
リボ払いの正式名称は、リボルビング払い。クレジットカードを利用する際の分割払いの一種です。
普通の分割払いは、1回の利用ごとに支払回数を指定する方法で、多くの場合3回払い以上で手数料が掛かります。
未返済残高に対して利息が掛かることは普通の分割と同じですが、リボ払いはお買い物の金額に関係なく毎月の支払い金額を一定にできるという特徴があります。
毎月同じ金額で引き落としされるなら、お金の計画を立てやすくてメリットに感じやすいですが、一方で返済の際の金利が高額になる最大のデメリットもあるのです。
2.リボ払いが”借金地獄”と言われる理由
- 「なんとなくリボ払いが良くないとは聞いたことがある」
- 「自分のクレジットカードは確かリボ払いできた気がする」
このように、今まであまり気にしてこなかった方も多いかもしれません。
これから間違ってリボ払いを選択することがないよう、なぜリボ払いが「地獄」と言われるかを理解しておくことが大切です。
①年利15%の高い金利手数料
なんとなくリボ払いを選択してきた方の多くは、そもそも15%の金利が高いのか何なのか良く分かっていない場合が多いです。
年利15%の金利はかなり高く、下手をするとサラ金の金利よりも高い場合があります。
クレジットカード会社は高金利なほど儲かるので、「リボ払いならポイント5倍!」などの特典をチラつかせて誘導しているのです。
借金の利子と同じことなので、なんとなくでリボ払いを選択しないように注意しましょう。
②定額返済でピンチに気付きにくい
「毎月必ず返済はこなしているし、返済残金は少なくなっているはず」と思っていても、いざフタを開けてみたら、ずっと利息部分のみを支払っていたなんてこともあります。
お買い物をした金額が引き落としされるのであれば、使いすぎなどに気付きやすいですが、毎月一定額の引き落としだと感覚がマヒして使い過ぎやすいので注意が必要です。
3.リボ払いの金利手数料の怖さ
ここまでの解説で、今実際にリボ払いを利用している最中という方は、自分の金利手数料が気になってきたはず!
簡単な例で、リボ払いの金利手数料の怖さをシミュレーションしてみましょう。
①10万円を月1万円ずつ返済する場合
1万円の返済のうち、
- 手数料1250円
- 元金8750円
10万円のうち8750円を返済できているということになります。
「これ位の手数料なら大丈夫そう」と感じていないですか?もう少し金額を上げた例を見てみましょう。
②50万円を月1万円ずつ返済する場合
1万円の返済のうち、
- 手数料6250円
- 元金3750円
50万円のうち3750円の返済が進んでいるということになります。
この場合、完済できるまでに6年半掛かり、手数料だけで総額29万円を支払うことになるのです。
元々は50万円のお買い物だったのに、50万円+29万円(手数料)で総額79万円を支払わないといけなくなります。
このように、使いやすいからと次々にリボ払いを繰り返していると、毎月1万円ずつ返済しているつもりでも実際は利子の方ばかりを支払っている返済地獄に落ちることになるのです。
ちなみに、100万円の場合は年間で15万円の手数料を支払うことになり、手数料だけで月に1.2万円掛かることになります。
定額でお金の管理がしやすいからといって、高い手数料を支払っていては本末転倒ですね。
4.地獄のリボ払いにハマってしまったら
今まさにリボ払いをしている方や、自動リボで気付いたらリボ払いになっていたという方もきっといますよね。
そのような方のために、ここではリボ払いにハマってしまった場合の対処方法について解説していきます。
①残金を繰り上げ返済もしくは一括返済する
今のまま定額で支払いを続けていても、未返済残高は一向に変わっていきません。
残金を繰り上げ返済すれば、これ以上無駄な手数料を増やすことを防ぐことができます。
残りを一括返済できるのがベストですが、難しければある程度まとまった金額を繰り上げ返済することをお勧めします。
②金利の低い別のローンに借り換えする
リボ払いの15%という高い金利よりも低いローンに借り換えする方法です。
三菱東京UFJ銀行のカードローンを例に見てみましょう。
ご利用限度額 | お借入利率 |
---|---|
500万円以下 400万円超 | 年1.8%~年6.1% |
400万円以下 300万円超 | 年6.1% ~年7.6% |
300万円以下 200万円超 | 年7.6% ~年10.6% |
200万円以下 100万円超 | 年10.6% ~年13.6% |
100万円以下 10万円以上 | 年13.6% ~年14.6% |
- 利率は変動金利です。
- 平成29年3月27日以降にご契約のお客さまの適用金利です。
それ以前に「バンクイック」をご契約のお客さまの適用金利は、本金利と異なる場合があります。 - 利用限度額50万円超をご希望の場合、収入証明書の提出が必要になります。
- 利率は金融情勢等により随時変動します。
引用元:三菱東京UFJ銀行
今よりも金利が低いローンに借り換えることができれば、金利が下がった分返済総額を減らすことができます。
さらに繰り上げ返済と組み合わせれば、リボ払いからの脱却も早めることができますね。
③最終手段は”任意整理”
「どうでも返せない」というケースなら、最終手段の任意整理という方法があります。
任意整理とは、借入先の金融機関と話し合い、無理なく返済できる金利を下げてもらったり、利息自体をなくして元金のみの返済にすることができる方法です。
借金地獄から脱却する方法と言えば、自己破産を想像する方も多いと思いますが、自己破産までしなくても任意整理で解決できることが多いのです。
裁判所を通さずにできる手続きで、自己破産のように財産を失ったり、様々な制限が課せられるといったデメリットが少ないので、返済が困難な方の多くが利用しています。
ただし、利用後はブラックリストに載るため、クレジットカードの利用などができなくなるデメリットはあります。
5.まとめ
リボ払いとは、カード会社から借りたお金で買い物をし、後から定額で返済していく方法です。
【リボ払いの特徴】
- 年利15%の高い手数料
- 定額返済のため借りてる感覚がマヒしやすい
月々の返済額を抑えられるメリットはあるものの、利用の仕方によっては月々の返済額を超える手数料を払うケースもあり、注意が必要な方法です。
【地獄のリボ払いからの脱却方法】
- 繰り上げ返済か残金一括返済
- 金利の低い別のローンに借り換え
- 任意整理
未返済残金を減らしていかなければ、手数料ばかりを払うことになります。
もし頼れるのであれば、親ローンにしてもらうのも手です。
リボ払いは一見すると便利な方法ですが、「これ位なら…」とリボ払いをどんどん重ねていくと、返済地獄に落ちることになりかねません。
頑張って働いたお金を無駄な手数料に使うことがないよう、今の自分の収入に見合った買い物をするようにしましょう。